診断について・診断内容、治療内容についてのご説明

疥癬(かいせん)について

薬の服用時間について疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニというダニの一種が、皮膚の角質内に寄生しておこる皮膚疾患です。激しいかゆみを伴う小さく盛り上がった皮疹が体中に出ますが、指の間や、腕の内側、腹部、大腿の内側など比較的角質が柔らかい部位に多くみられる傾向があります。激しいかゆみは、体が温まるため入浴時や就寝時に強くなる事が多く、さらにヒゼンダニが角質内に残す抜け殻や糞に対するアレルギー反応により増幅されるといわれています。

ヒゼンダニが皮膚の角質に寄生すると、疥癬トンネルと呼ばれるものを作りながらトンネル内に卵を産み落としていき、感染後約1か月後頃からかゆみを発症します。皮膚科では、このトンネルの盛り上がりをつまみ取る、または切り取って、顕微鏡にて成虫や卵を確認することで診断しますが、ヒゼンダニはトンネル内のごく一部に潜んでいるのみで、熟練した専門医でも検出が困難なことがあります。また、掻いたために生じる湿疹と混在して、トンネルとの区別が難しいこともあります。

治療は外用薬および内服薬が使われます。外用薬はクロタミトン(オイラックス®)が主に使われます。外用にあたっては、首から下の全身に塗り残しがないように塗り、特に手や足、外陰部には念入りに塗ります。内服薬はイベルメクチン(ストロメクトール®)という内服薬が保険適応になっており、1回の内服にて約10日間継続する強い駆虫効果が報告されています。体重により投与量を調整することと、空腹時に内服することが必要です。また、イベルメクチンはかゆみに対する効果が無いので、かゆみ止めの内服薬を併用します。以前は外用薬として硫黄を含んだ入浴剤であるムトー(610)ハップがありましたが、現在は販売されていません。

ヒゼンダニの感染力は弱く、健康な人には感染しにくいと言われていますが、家族内や介護施設などにて疥癬の患者さんと長時間接する機会がある場合には注意が必要です。
患者さんが入浴時に使用したタオルなど、皮膚に直接ふれるものは他と一緒にせず、寝具や衣類なども患者さん専用とし、まめに交換します。ヒゼンダニは50℃、10分のお湯にて殺虫されますので、洗濯の際にお湯に浸けることも効果的です。角質内以外では生存し続けることができないので、部屋の床に落ちている角質すなわち垢(あか)はホコリとともに掃除機で吸い取れば大丈夫です。
患者さんに接した後はきちんと手を洗うようにし、クロタミトンには感染予防効果が期待できるので、感染者と接した後に手や腕などに外用しておくと効果的です。
健康な人であれば、イベルメクチン内服を1~2回、約2~3週間の治療にてほぼ治癒するといわれています。しかし、治療終了の判断方法は今後の課題であり、「治ったかどうか皮膚を調べて証明してほしい」と求められることもあるものの、皮疹が消失してもかゆみが残っている状況で治癒を証明することは困難で、かゆみが治まるまで治療を続けることが多く、治療期間が1か月以上に及ぶこともあります。長期間続くかゆみは皮膚に残存したヒゼンダニの死骸に対するアレルギーによるといわれています。

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